k+11月号 出ています

11月24日、高知新聞社より「k+」が発行されました。
今月で発刊10周年ということです。
…ということを全く知らなかった私です。
創刊からお世話になっていますので、あれから10年も経ったのかと思うと
懐かしかったり、恐ろしかったり、いろいろな思いが湧いてきますね。
ともあれ、10年経っても相変わらず締め切りにヒーヒー言ってるのは
情けないを通り越して、微笑ましく思います。
まぁ、微笑ましく思っているのは自分だけなんですがね。
さて、今月もTOSAMONOと逸品道を書きました。
TOSAMONOは日高村にある茂平窯さんへ行ってまいりました。
今回は釉薬に注目し、茂平窯オリジナルの茂平釉をメインにご紹介しました。
焼き上げると、仁淀ブルーのような色と透明感になる釉薬です。すてき!
詳しくは誌面をご覧くださいませ。
で、茂平窯さんなんですが、それはそれは素晴らしい環境のなかにある窯元です。
こちらの金剛力士像は、窯の主である隅田たてよさんの作品です。
隅田さんは彫塑家でもあり、あの川島三郎氏の一番弟子なんです。
窯の裏の山には、隅田さんが造った大型作品が潜んでいました。
こちらは大魔神。でかいです。怒ってます。
こちらは死神。
偶然見つけた本物の頭蓋骨で模ったそうで、その頭蓋骨はきちんと供養されたそうです。
いろいろすごいです。
他にもムンクの叫びや某人気アニメ映画の生き物、
巨大な手など、さまざまな彫塑が山に点在しておりました。
日高村はこの山をきちんと整備して、観光名所にすれば良いのにと思うほど面白かったです。
隅田さんは結構すごいお方なんですが、こんな私にもとても優しくて
さらに奥様まですごく良くしてくださいました。
帰り際には生姜味のおにぎりを持たせてくださったのですが
これが本当においしくて!おいしくて!
意味もなくまた遊びに行きたいなと目論んでいる次第であります。
そしてそして、逸品道はいの町にあるあおぎさんへお邪魔しました。
冬に仁淀川?と思われるかもしれませんが、あえての冬です。
冬はツガニのシーズンなんですね。
で、あおぎさんはツガニがのったツガニうどんを最初に考案した方なんです。
あったかくてジワジワうまいうどんを、ぜひご賞味ください。詳しくは誌面をどんぞ。
ツガニのシーズンってことで、お店にはたくさんのツガニがいましたよ。
あおぎさんは川漁師さんと長年のお付き合いがあるので
良いツガニを安定的に仕入れることができるんだそう。
写真じゃ分かりにくいですが、とても大きかったです、このツガニ。
挟まれたらタダじゃ済まないレベルの太さでした。
こんな上物、他ではなかなか食べられないと思います。
あぁ、おいしそう。ミソ吸いたい。
仁淀川の恵みを、仁淀川を眺めながら楽しめる最高の場所!
川もさることながら、樹齢300年以上のアオギの木も見事です。
江戸時代の人も、この木の下で休憩しながら川に沿って旅をしていたとか。
ロマンがありますね〜
あおぎさんはコーヒーの出し方も小洒落ています。
ミルクが入った小さながグラスが粋じゃないですか!
饅頭だってゴージャスに見えます!
景観も料理も、お店の方もとことん癒し系のお店です。
心が疲れているときに行ったら、毎日通いたくなっちゃうので逆に要注意w
帰り際、見えなくなるまでお店の方が見送ってくださるのが嬉しいです。
…と、まぁ、こんな感じで今月も楽しんだk+の取材でございます。
茂平窯さんもあおぎさんも、またお邪魔したいと思っています。
こんな取材ができて、私は幸せだ。幸せなんだから締め切り頑張らないとね。